槻の会観察会(2011年5月8日)
観察地:下大谷沢、屋敷林
新緑の雑木林で
2011年3回目の観察会です。
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新緑が綺麗な時期です、ケヤキの新緑も綺麗ですね。
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ナラメリンゴフシはコナラなどの芽に形成されるほぼ球形の虫えいで、
ナラメリンゴタマバチが形成者。
内壁はスポンジ状で柔らかく、虫室が多数放射状に配列しています。
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葉が展開するしつつあるヤブガラシの茎に沢山の
ワタアブラムシがいました。
近づいて見ると大きな成虫の身体の中には
子虫が沢山詰まっているのが透けて見えます。
アブラムシは卵を産むのではなく雌の身体の中で卵から孵って幼虫が生まれてきます。
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カラスノエンドウではテントウムシの幼虫がアブラムシを狙っているようです。
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休耕田にキツネアザミがあり沢山の黒いアブラムシが付いていました。
近づいてみると、黒くてひげが長いアザミクロヒゲナガアブラムシでした。
全体が黒いのですが、足のすねの部分が淡色なので、
アザミオオヒゲナガアブラムシと区別が付きました。
周年アザミで生活しているそうです。
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同じ休耕田でクロハネシロヒゲナガを見つけました。
フワフワ飛んでいるときに白いひげが目立つので見つけやすいです。
幼虫はオオスズメノカタビラやホソムギを食草とするそうです。
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アカネスミレのちょっとした群落がありました。
すでに花は終わりかけていましたが、
残っている花を覗いてみました。
花を拡大すると側弁には毛が沢山生えていました、
めしべの先(柱頭)はカマキリの頭のような形をしています。
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在来のミミナグサです、帰化植物のオランダミミナグサは茎が暗紫色を帯びず
花弁の切れ込みが深いので区別出来ます。
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ヨーロッパ原産の2年草で明治初期に東京で発見されて、
その急速に全国広がったそうです。
オオイヌノフグリよりずっと小型で名前の通り茎は直立し高さ10~30cmになります。
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右手が北になります、家の北側に屋敷林が形成されていのが分かります。
冬の北風を防いでいるのですね。
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クリメコブズイフシ
クリタマバチが形成する。
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クリタマバチの幼虫
1940年頃に中国から侵入してそれ以降クリに甚大な被害を及ぼしている。
虫こぶの中は数個の虫室がある。
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マツバウンラン
北関東、北陸以西に普通に見られるようになりました。
綺麗な花ですがゴルフ場で発生し問題になることがあるそうです。
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アリアケスミレが日当たりの良い斜面に沢山咲いていました。
花の色が白色から紅紫色まで変化に富むので「有明の空」にたとえたそうです。
人家近くのやや湿ったところに生える。
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クチナシグサがありました。
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サワフタギはハイノキ科の小高木で秋には綺麗な青い実を付けるので、
別名ルリミノウシコロシとも呼ばれます。
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