第144回日高市定例自然観察会(2009年4/19)
テーマは春の草花探訪

巾着田周辺

2009年度初めての自然観察会です。市の新たな担当者の紹介があり、今日の講師、大菅さんの挨拶と説明があり出発しました。
管理事務所脇から巾着田に入り水路端にカワジシャを見つけました。そんなに多くはありませんがたまに高麗川の河原でみられます。
草原にはセイヨウタンポポやヘビイチゴ、ムラサキサギゴケの花が咲いていました。
ムラサキサギゴケ
私有地には一面のナノハナが咲いていました。セイヨウカラシナなど何種類かあるそうです。
土手の下の枯れ草にはオツネントンボが留まっていて近づいても逃げませんでした。
ただ地味な色合いなので目を離すと見失いそうになります。
名前の由来は成虫で年を越すので「越年トンボ」だそうです。
ヨコヅナサジガメの成虫がいました。冬には幼虫が集団で越冬しているのが観られます。ここでも幼虫が集団でいましたが、成虫はこの1匹だけでした。脱皮した手の幼虫は真っ赤で、昨年自然観察大学の見沼田んぼでの観察会で観ることが出来ました。
巾着田から土手を越えて駐車場に降りて沢山咲いていたクサノオウについて説明して頂きました。クサノオウは毒草で茎を折ると黄色い汁が出ます。
 秋になると一面ヒガンバナの赤色で埋め尽くされる林の中へ。

 この場所はヒガンバナだけでなく奥武蔵の植物が観られるところです。
 ヒガンバナの保護のために柵があり人の立ち入りを禁止していますので、アズマイチゲやイチリンソウ、ニリンソウなどが守られ増えているように感じられます。
 ただ、残念ながらヒガンバナの過剰な保護の影響で姿を消しつつある植物もあります。

イチリンソウ
イチリンソウです、この仲間は3種類観られますが一番遅く咲きます。例年は4月の下旬まで観られますが今年は早く咲いたので終わってしまうかも知れませんね。名前の通り一株に一輪咲くのですが、今年は2輪や3輪の株が多く観られました。
ニリンソウ
このニリンソウは3月下旬から咲き、もうそろそろ花は終わりです。
巾着田にはこのクヌギが多くあり、大木になっています。丁度花が咲いています。
大きなミズキの木に花芽が付いていました。連休の頃に白い小さな花が沢山固まって咲き出します。
中国原産の帰化植物で、綺麗なのですが最近かなり増えてきたようであちこちで観られるようになりました。
ジロボウエンゴサク

小さな可愛い花でムラサキケマンに似ている花を付けます。花はもうそろそろ終わりです。

綺麗な花のハナダイコン、日本の風土にとけ込んでいますね。クマバチが盛んにこの花に訪れていました。
今日はお天気も良く観察会日和でした。萬蔵寺へ行く道端にはカントウタンポポが咲き、ウワミズザクラが穂になった独特の花を沢山付けていました。
大菅先生、楽しい観察会をありがとうございました。
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