自然観察大学 2005年第2回
(6月25日:埼玉県見沼田んぼ)

全国農村教育協会が主催する自然観察大学に参加しました。

自然観察大学とは 植物、野鳥、昆虫、クモ、アブラムシなど各専門分野の先生方によるユニークな内容で、講師の先生方と参加者の皆さんが一緒に楽しみながら自然観察を勉強しようという活動です。

 今回は天気が良すぎて朝から気温が高く、熱中症を心配するような日で、目眩がしました。水分をいくらとっても足りないくらいで、ちょっとバテました。
 それでも講師の先生方は何回も同じ説明をして頂き、また他愛のない質問にもいやな顔をせず答えて頂き有難うございました。
 そしてスタッフの皆さんも猛烈な暑さの中で、観察会の進行など参加者の面倒を見て頂き有難うございました。
巣立ったツバメの巣 唐沢孝一先生
開会の挨拶の前に名札に赤い印のある半数の参加者が駐輪場のポイント0に集まり、唐沢孝一先生からツバメの繁殖の説明を受けました。

左の写真の巣は前回(5/15)は卵だったのですが、すでに雛は巣立ち空っぽになっていました。

この後、駐輪場の係の方のご厚意で中に入れて頂き、営巣の様子を観察しました。
昔ツバメは家の中、座敷の奥に巣を作っていたのが、住宅事情の変化によって中に入れなくなってしい、軒下に作るようになったそうです。
この駐輪場では、係の人が窓を開放しているのでツバメは自由に中に入り巣作りや子育てをしているそうです。
岩瀬徹学長の挨拶
唐沢先生のツバメの説明を聞いた後に学長の岩瀬徹先生の挨拶あり、出発です。
今回も参加者が多いため2組に分かれての観察会です。
カシワ
ポイント1のカシワです。前回は花が終わり雄花が落ちて雌花もめ終わり目立ちませんでしたが、実が目立つようになってきました。

このカシワやコナラ・シラカシは1年で実が出来ますが、クヌギやスダジイは2年目に実が出来るそうです。

アカメガシワの花外密腺
 同じくポイント1で、中安均先生から花外密腺の説明を受けました。
密腺は花にだけでなく写真のアカメガシワやサクラの葉にもあります。

 この密腺にはシリアゲアリやアミメアリがくるそうです。なぜ、受粉の手助けになるわけでもないのに、密を出しアリにサービスをしているのか?
 植物がただ何にも見返りのないサービスをするわけがなく、アリが密を食べにくることによって、葉を食べる他の虫たちを追い払う為だろうと言うことでした。

アカメガシワ雄花 アカメガシワ雌花
アカメガシワ 雄花
アカメガシワ 雌花
岩瀬徹学長 ミズキの説明
前回花盛りだったミズキもすでに実をつけています。特徴のある枝振りをしているミズキですが来年の芽は葉が付いている先端ではなく脇に付くそうです。
ゴマダラチョウの幼虫
ゴマダラチョウの幼虫
エノキを食草としていて、角がありオオムラサキの幼虫にそっくりです。
私はてっきりオオムラサキの幼虫かと思いましたが、ここにはオオムラサキはいないそうです。
残念!
オオヨシキリとカッコウ
 唐沢孝一先生からカッコウの托卵について興味深いお話がありました。
 オオヨシキリは卵を5個くらい産むが全部産み終わってから抱卵するので、カッコウはオオヨシキリが3個くらい産んだところで隙を見て1個産み付け、オオヨシキリの卵を1個持ち去って勘定を合わせるそうです。
 なぜカッコウが托卵をするのかというとカッコウのえさは毛虫なので雛には適さないからではないかとのことです。
 また最近は長野ではオナガに托卵し始めているようで、埼玉の所沢でも報告があるそうです。
唐沢孝一先生 カッコウの托卵の話
オギとセイタカアワダチソウ
オギとセイタカアワダチソウ
 オギはススキとよく似ていますが、ススキのように株立ちしないので隙間が出来ます。その隙間にセイタカアワダチソウが入り込んでいます。秋にはオギの白い穂とセイタカアワダチソウの黄色い花の共演になりますね。
コフキゾウムシ
エノキワタアブラムシ
エノキワタアブラムシ
コフキゾウムシ
クズの葉に付いていました。
 前回田仲義弘先生から説明頂いたアシナガバチの巣は、すでにコアシナガバチの巣は全滅し、フタモンアシナガバチの巣が2個残っているだけでした。
 左のハチが女王バチ、右の2匹が働きバチで、女王バチの方が体は大きい。これは最初は女王バチ一匹で子育てを行うため餌が足りないからだろうとのことでした。
 また、他の巣がだめになったのも、餌が間に合わなかったからとのことでした。
エゴノネコアシ

エゴノキに出来た虫こぶ。エゴノネコアシアブラムシによって作られ、同じ木にいくつかできていました。それにしても面白い形をしていますね。

さて、前回も見たニホンミツバチの巣です。入り口にハチが見えるので、巣は無事のようです。
   

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